三国志の小覇王孫策のライバルな仙人と言えば、于吉でしょう。
于吉仙人は、あの老子を重要だと考えていたのです。老子の道教は、無形力な独自の発想で知られています。
そして、黄巾の乱の張角が、于吉の書物を利用していたことも、説明していきます。于吉は、張角の反乱を望んでいたのでしょうか。
また于吉が、小覇王孫策から、因縁をつけられたことも書いていきます。于吉の仙人妖術は、果たして于吉にとって、吉なのでしょうか凶なのでしょうか・・・
他にも、于吉のような仙人な左慈も記載していきます。左慈はあの超世の傑曹操とバトルした妖術仙人なのです。
三國志の于吉を詳しく解説していきます!
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目次
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老子の道教を重用していた仙人于吉
三国志の于吉仙人は、聖人孔子以上の存在と言われることもある、老子の道教を重んじた道士だったのです。
そして老子は、得たければ与えるべき、と述べています。
今欲しいものがある人は、まずは自分から提供してみると良いかもしれません。
また老子は、人に打ち勝つ者は力を持っていると言えるが、自分に克つ者は本当に強いとも述べているのです。
一番のライバルは自分、というような発言がありますが、老子も似たようなことを言っています。
自分に克つとは、人のせいにしたり人を利用したりするのではなく、まずは自分のやり方や思考を変えていく、ということでしょう。
于吉は、道教の老子のような不思議な考えを身に付けた、仙人だったのです。
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仙人于吉の太平清領書を利用した黄巾の乱の張角
三国志の于吉仙人の太平清領書を活用することで、張角は太平道を作り出し、結果的に黄巾の乱を起こしました。
小覇王孫策を惑わすほどの于吉の書物だったからこそ、張角は、黄巾の大反乱を巻き起こせたのでしょう。
そして張角は、荘子仙人な南華老仙からも、太平要術の書を獲得しています。
張角も、仙人の不思議な書物と出会わなければ、普通の人物として、一生を終えられたかもしれません。
于吉も南華老仙も、三國志の人の善意を試すために、不思議な書を張角にあげたのではないでしょうか。
于吉の太平清領書が、太平道の張角(ちょうかく)の手に渡ることで、黄巾の乱の要因のひとつ、となってしまいました。
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江東の小覇王孫策から警戒されるほどの人気を誇っていた于吉仙人
三国志の仙人于吉は、民衆から信仰されるほどの存在だったため、小覇王孫策と争う羽目になりました。
孫策は江東を制圧して間もない時期で、于吉に立場が奪われてしまう危機感があったのでしょう。
孫策の部下が、于吉への信仰を禁じましたが、それでも禁止出来なかったため、于吉を斬りました。
小覇王孫策は、于吉に勝利したかに見えましたが、それでも于吉信仰は続いたのです。
孫策は、どうやっても勝てない存在に勝とうとしたために、地獄が訪れたのでしょう。
孫策が于吉を上手く味方にしていれば、曹操や劉備に勝利して、天下に号令をかけられたのではないでしょうか。
于吉は、特別な仙人だったため、小覇王孫策伯符(そんさくはくふ)から斬られても、民衆から敬われました。
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黄巾の乱の張角を助けようとした荘子仙人南華老仙
三国志の于吉のような仙人としては、張角に太平妖術の書を授けた南華老仙がいます。
南華老仙は、荘子が仙人化した存在と言われているのです。
そして荘子は、楚の大王から高評価され、宰相を任せてもらえる話が来ました。
ですが荘子は、目先の利益に囚われず、宰相はいうなれば、今後犠牲となる牛のようなものだと述べ、拒否したのです。
現代でも、美味しい話には裏があるケースも多いので、荘子の考え方は的を射ている、と言えます。
あるがままに自然に生きることが、無難な生き方でしょう。
于吉のような妖術使いとして、南華老仙(なんかろうせん)がおり、宰相の立場の問題を見抜いた荘子が仙人化した存在、とされています。
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小覇王孫策が官渡の戦いで曹操の許都を攻撃する際に同行した于吉仙人と死因
三国志の仙人于吉は、孫策が曹操攻撃を企んでいる際に、同行させられました。
得意の水軍で曹操を攻めようとしましたが、川の水位が足りず、于吉信仰が行われ、作業もはかどらなかったのです。
孫策は、于吉よりも自らが上であると思わせるために、于吉を確保し、雨を呼ぶように命じました。
すると大量の雨が降り出したので、于吉は再び孫策を超える存在感を示したので、孫策は于吉を処刑したのです。
孫策はなぜか、死んだはずの于吉の姿をいろいろな場所で見かけるようになり、精神的に衰弱し亡くなりました。
于吉は、孫策に仙人の力を見せましたが、それでも斬られたので、孫策にも死因を与えたのです。
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乱世の奸雄曹操は左慈(さじ)の妖術を警戒し討ちました
三国志の于吉クラスの仙人として、左慈がおり、超世の傑曹操を妖術で翻弄したのです。
左慈は、劉備こそが、三國志の世界のトップになるべき、と考えていました。
ですので、曹操に凄い妖術を披露して虜とし、不思議な妖術書を渡す代わりに、引退するように持ち掛けたのです。
曹操は左慈の本心に気付き、妖術もろとも、左慈を消すことにしました。
親衛隊の許褚に左慈を追跡させますが、白鶴と共にどこかに去ったのです。
劉備の理想では、曹操に勝てないと悟ったのでしょうか。
左慈元放(さじげんぽう)は、于吉仙人レベルの妖術で、乱世の奸雄曹操を惑わし引退させようとし失敗しましたが、曹操を精神的に追い詰めました。
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東呉の徳王厳白虎の部下の攻撃でダメージを受けた孫策の傷を広げた于吉仙人が死因
三国志の仙人于吉は、孫策から声望を嫌われ斬られたので、孫策へ厳白虎の部下が与えた傷を増大させました。
孫策は于吉を処刑し、やっと妖術から解放された、と思っていたのです。
すると、夢の中で于吉が現れ、孫策の治りかけていた傷が、どんどん広がり始めました。
孫策は、自分で傷がふさげなくなり、于吉と共に、黄泉の国へ旅立ったのです。
不思議な妖術を有している者を、世俗の力で、統制してはいけなかったのでしょう。
孫策がここで、于吉を乗り越えられたら、本物の覇王になれていたかもしれません。
小覇王孫策は、不用意に仙人于吉を罰したため、厳白虎(げんはくこ)の残党からの傷が暴発する妖術が、死因となってしまいました。
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まとめ:三国志の于吉(うきつ)仙人の妖術能力
三國志の于吉が、どのような仙人妖術を発揮してきたかを解説してきました。于吉が本気を出せば、于吉が皇帝になれたのではないでしょうか。
そして、黄巾の乱の太平道張角が、于吉からだけでなく南華老仙からも、書物を獲得していたことも説明してきました。
もしも乱世の奸雄曹操が、于吉と南華老仙から書物を入手していたら、もっと凄い偉人になっていたのでしょうか。
また于吉仙人が、孫策から恨まれるほどの妖術能力を、持っていたことも記載してきました。
于吉はもしかすると、孫策から憎まれるのも、計算の内だったのかもしれません。
他にも、左慈という仙人も書いてきました。于吉と左慈がタッグを組んだら、想像しただけでも恐ろしい妖術が発生するのでは?
于吉仙人は、三國志の世界の中でも摩訶不思議な存在なので、他の武将と比較しながら知ると良いでしょう。